警備会社が仕事を得る2つの方法とは?
- 警備会社が施設警備業務を始めるためのアプローチは2つあります
- 1つは、営業努力で民間施設の警備を獲得する方法(A)です
- もう1つは、主として官公庁の施設警備を一般競争入札によって落札する方法(B)です
- (A)は極めて難しいです
- 余程、割安な価格で売り込むか、クライアントにものすごいメリットを与えるか、コネを利用するしかないです
- (B)は(A)に比べれば簡単です
- 「最低落札価格を上回った価格」で「他の競争会社より安い価格」で落札すれば良いのです
ところで一般競争入札とは?
- 官公庁の場合、主としてこの方法で警備会社を決めます
- 例えば、A県がBという「警備が必要な施設」を所有していると仮定して
- A県はB施設の警備会社を決めるため、通常は1年~3年に1回、一般競争入札という方法を実施します
- A県としてはより安く、警備会社を採用したいはずです
- A県は次の情報を公開します
- 「B施設で一定の条件のもとに警備会社を募集するよ~。前回落札した業者が提示した価格はC円だよ~」
- この情報に基づいて、入札資格のある業者が応募するとしましょう
- 普通、C円より安く価格を提示しますよね?
- その中で一番安い価格を提示した業者が落札します
- 但し、無茶苦茶安い価格を提示すると、その時点で失格になりますが詳しい話は省略します
- 以上のプロセスを一般競争入札と言います
- ということは、入札価格は徐々に下がっていくと思いませんか?
B施設で現在警備を行っているD社の警備員Eさんにとっては不吉な話です
- 次に入札する警備会社は、D社かD社より安く入札したF社でしょうね
- 仮にF社が落札したとすると、どうなるでしょう?
- D社で働いていた人は全員採用せず、F社が採用した人で警備を行う・・・ケース1
- あるいは、EさんたちD社の社員をそのまま採用する・・・ケース2
- ケース2でも、こう言って来るでしょう
- 「D社の給料よりも安くなるけど、イイ?」
ここでEさんの生きざまが問われます
- 「そんな給料だったら、お断り。辞めます。」と潔く断るか?
- 「何とかならないの?俺が辞めたら業務が無茶苦茶になっちゃうよ」と脅かしながら価格交渉をするか?
- 「わかりました。OKです」とすんなり先方のオファーを受け入れるか?
話は、そんなに単純ではないでしょうけど・・・
- 私は、現在Eさんの立場です
- 来年4月にD社か別の会社F社がB設備の警備業務を行います
- 来年2月にはどの会社が警備業務を行うか、一般競争入札によって判明します
- 念のために、B設備以外にどんな求人があるかは把握しておくつもりです
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