最愛の母が老人保健施設に入所してからの話です
- 面会にいくたびに母はこう言ってました
- 「やっぱり、家に帰りてゃあ!ここにいても、ええことあれへんも~」
- 私「お母ちゃん、やっぱりプロに見てもらわないかんよ」
- 母「そうだわね~」
- こういう会話を繰り返していましたが、その会話さえできないようになったんです
- 今年(2017年)に入って、母はげっそり痩せて話もできないような状態になりました
2月6日に、老人保健施設から電話がありました
- 電話の内容は次の通りです
- 母は一切食事を受け付けなくなってしまった
- このままでは施設で介護できる状態を通り越してしまっている
- 病院に入院するしかない
- 「胃ろう」と言って人工的な管から流動食を入れる状態になれば復帰も可能だが・・・
すぐ、老人保健施設に行きました
- 対応に出た人に「胃ろうのことがよくわからなくて・・・」と切り出しましたが、担当者はこう言いました
- 「まずは、とことんお母さんの延命治療を行うか、そうではなくて普通の治療を行うかを決めるべきです」
- 突然の宣言に私は動転してしまいました
- もう、そんな決断が必要な状態になっているんだ
- そして冷静に考えてこう言いました
- 私「徹底的な延命治療は行いません」
- 「93歳の母には普通の治療をお願いするつもりです」
翌日、母は老人保健施設の系列の病院に行きました
- そこでの検査の結果、母は胃がんが進行していることが判明しました
- え?胃がん?この年になって?あるいは、もっと前から胃がんになっていたの?もっと前から分かっていても私にはどうしようもなかったよな?
- 医師に聞かれました「徹底的な延命治療をおこないますか?」
- 私「いや、通常の範囲で治療願います」
- 母に心の中で言いました
- 「お母ちゃん、93歳だよね?十分生きたよね?俺を産んでくれてありがとう」
- その21日後、母は息を引き取りました
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