母の延命治療を拒否しました
- 老人保健施設に入所していた母は、昨年(2017年)1月から私が面会に行っても寝ているケースが多くなりました
起きている時でも、何か弱々しい感じを受けました
以前のように、「家に帰りたい」というような意思を私に伝えることが少なくなってきました - 2月6日に施設から「何も食べなくなったので施設で預かることが難しくなった」と連絡を受けました
- 翌日、施設と同じ系列の病院に入院しました
そこの検査で、がんが見つかり医師から改めて延命治療を行うかどうか確認されました
私の心は、すでに延命治療は行わないと決めていたので、その旨医師に伝えました - 入院した当日はまだ意識が少し残っていたようでしたが、翌日面会に行った時はすでに意識がない状態でした
- それを見て、近親者を呼ぶことにしました
- 計10人が病院に集まりましたが、母の意識が戻ることはなく2月28日に永眠しました
鎌田實先生も、ご自身は延命治療はいらないとおっしゃっています
参考記事
延命治療僕はいらない/鎌田實の健康連載
<鎌田實の人生100年時代をどう生きるか(30)>
引用:日刊スポーツ
この記事を要約すると以下のようになります
- 日野原先生の自己決定
日野原重明さんが105歳で昨年亡くなった
最後、転倒して肋骨(ろっこつ)を骨折し、誤嚥(ごえん)性肺炎をおこした
初めは入院治療を行ったが、自宅がいいと自分で決めた
延命治療を医師から勧められましたが、しっかりと拒否をした
まさにPPK(ピンピンコロリ)だった - 鎌田實先生の考え
病院で死ぬのは嫌だなと思っている
旅の途中で亡くなったら最高
医師から胃ろうを置こうと言われても「お断りします」と書いてある - おだやかであったかな死
諏訪中央病院の緩和ケア病棟では、入院するがんの末期の患者さんに、かき氷が好評だ
食事が全く取れなくなっても、かき氷なら食べられる
諏訪中央病院が運営している老人保健施設では、身寄りのない末期がんのおばあちゃんが、若い介護士にアイスクリームを口に入れてもらって、幸せそうに食べていた
死を受容するスロー・ハンド・フーディングである - 望まない苦しい死
1回だけの人生
1つだけの命
その命が終わるとき、何もしないというのはとてもつらい
そこでついつい胃ろうを置いたり、人工呼吸器につないでしまったり、老衰なのに、心臓マッサージをしてしまったりする - 最後まで自分らしく
そんなとき家族が、亡くなる直前の大切な人に、スロー・ハンド・フーディングで、ひとさしひとさし、スプーンで若い頃好きだったものを食べていただく
あたたかな日だまりの中で、見守られて、穏やかに納得して人生を終える
そんな終(しま)い方ができたらいいなあと思っている
この記事の読後感想文
- まだやりたいこと、やらねばならないことが一杯あるので今は絶対死ねません
- 「穏やかに納得して人生を終える」境地に到達していません
- 但し、そういう状況になれば延命治療は拒否します
- 母の延命治療を拒否したのですから
- 妻か子供に、スロー・ハンド・フーディングをしてもらいながら「色々ごめんな」と言いつつ死を迎えられればいいですね
- 場所は病院でもどこでもいいです
- 帰るべき自分の家は売却してしまいましたから(別にひねくれている訳ではないですよ)
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