スルガ銀行が業務改善命令を受けました
- スルガ銀行と言えば、「手堅い地方銀行」と言うイメージがあります
- しかし金融庁は、投資用不動産融資の6カ月間停止という厳しい処分を下しました
・あわせて、業務改善命令を下しました
なぜ、こうなったのか?
- やはり、資金需要が乏しい中、無理矢理融資をしてしまったんでしょうね
・この時期に積極的に設備投資に打って出る企業は少ないと思われます - しかし銀行は融資をしないと儲からない構造になっています
・この時期、資金需要があるのは不動産業界(シェアハウスも含みます)しかなかったと思います - そのあたりを解説している記事に出会いましたので紹介します
スルガ銀不正融資問題 金融庁、事態悪化で監督責任も免れず
引用:YAHOO!ニュース(SankeiBiz)<スルガ銀>営業担当を暴走させた“欠陥”人事考課
引用:YAHOO!ニュース(毎日新聞)
これらの記事を要約すると以下のようになります
- 金融庁は5日、シェアハウス向け融資などで組織的な不正が横行していたスルガ銀行に対し、投資用不動産向けの融資と一部の住宅ローンの新規受け付けを今月12日から6カ月間停止するよう命令した
- 執行役員を含む多数の行員が審査書類の改竄(かいざん)などの行為に関与し、経営陣も不正を見抜けなかったことを問題視し、法令順守や経営管理体制に重大な欠陥があると判断した
- スルガ銀については森信親前長官が、同行のビジネスモデルを称賛していたことから「長官への忖度(そんたく)で、スルガ銀については多少のお目こぼしもあったのではないか」(メガバンク関係者)といぶかる声も上がっている
- スルガ銀行で不正な融資が多発した原因の一つとして、同行の不正融資を調査した第三者委員会は利益偏重の人事評価制度があったと指摘する
- スルガ銀行の営業担当者の人事評価は、営業目標の数字を達成したかどうかに偏った制度になっていた
- 営業担当の場合、目標達成率を人事評価ポイントの最大7割に設定できた
- 数値目標さえ達成すれば、評価ポイントはかなり高くなる
- その制度に基づき、多くの営業担当者は目標達成率を自分の評価ポイントの5~6割という高い割合に設定し、目標達成に励んでいた
- その分、法令順守や顧客満足度が含まれる項目の割合は低くなった
- この評価制度の最大の欠陥は、その融資の返済があとで延滞になろうが回収不能になろうが、営業担当者の人事評価に影響しなかったことだ
- 融資が焦げ付いても人事評価が変わらないなら、返済が可能かどうかを厳しく見ようとしなくなる
この記事を読んで
スルガ銀行はこう言って営業担当者にハッパをかけていたことになります
- とにかく不動産融資の案件を持ってこい!
- そして融資しろ!
- 延滞しても人事評価には影響しないぞ!
- 案件を持ってきた奴は出世できるぞ!
コメントを残す