私のふん詰まり
私が悪戦苦闘したふん詰まりは以下のプロセスを経て完成しました
- 過去、便秘をほったらかしたことが何度もあります
・若い時は、3~4日ため込んでも、弾力性のあるお尻の括約筋のおかげで排便できたんです
・人間として経年劣化が進み、スムーズに排便できなくなりました - 硬くなった便が無理矢理肛門を通過することが何回も続き、切れ痔(裂肛)が発生しました
- その切れ痔が治り、また切れ痔が発生するという悪循環が起きてしまったのですね
・それによって肛門が狭くなっていきました
・その状態を、肛門狭窄(こうもんきょうさく)と言います - その肛門狭窄がピークに達した時、日本でも有数の「肛門狭窄男」と化したわけです
・俗にいえば「日本で5本の指に入るケツの穴の小さい男」になったということです - その狭くなった肛門の持ち主が便秘をほったらかしたので大変な事態になったのです
・硬い便が肛門をふさぎ、新たに若くて柔らかい便が肛門の上に降り積もっていきます
・肛門の括約筋は老化のため、弾力性がありません - 出したいけど出ない状況が続きます
・こうなると、思いっきり踏ん張って硬い便を出すしかないのです
・場合によっては、自分の手の爪で便を掻き出します
・便器が血の海と化すこともあります - 地獄です
・ふん詰まり=地獄です

そこで、今回手術が行われました
入院から退院まで
- 4日間です
・短いでしょ? - 入院の翌日に手術です
- 入院4日目の午前10時には退院手続き終了です
手術前後の主な出来事
- 看護師による剃毛
・私はこの時間を一番恐れていました
・お尻周辺の毛はもちろん、当然陰毛も剃られるものと思っていました
・大腸がんの手術の時そうでしたからね
・ところが、実際はお尻の毛をさっと電気シェーバーでこすっただけなんです
・これで私の不安は一気に解消しました - 執刀医からの事前説明
・病名:肛門狭窄
・手術の方法:次の方法があるとのことでした
1、肛門括約筋切開拡張
2、LSIS(肛門括約筋側方切開肛門拡張術)
3、肛門形成術(SSG法・Y-V法 など)
・手術中の所見で術式が変更になることもあるが、あなたの場合は肛門形成術でやるといわれました
・背中側の皮膚弁を移動させるとのことですが、ちんぷんかんぷんです
・手術中の危険性:除脈、血圧の低下⇒これらは医師が観察して対応するから大丈夫!とのことでした
・脊髄クモ膜下麻酔の合併症:頭痛、吐き気、排尿障害(全身麻酔ではないということです)
・手術後の合併症:出血、疼痛、細菌感染、薬剤アレルギー、再発の可能性
・以上を執刀医から流れるように分かりやすく説明していただいたので大船に乗った気分でした - 手術
・お尻専門の手術装置の上に乗せられ、最終的にはうつぶせの姿勢になりました
・背中の下の方に麻酔注射をされた時チクっと感じただけで、後は何の痛みを感じませんでした
・お尻の穴の背中側をいじられてるなと思ったのもつかの間、15分くらいで終了しました - 執刀医からの事後説明
・手術前の肛門は、小指1本がやっと入る程度
・手術後は、指2本が挿入できるまで広がっている
・肛門は柔らかくなっており、今後の排便は楽になるとのことでした
・有頂天になりました
・「これでふん詰まり人生=地獄とも、おさらばだ!!」
退院まで
- お尻の痛み
・麻酔が切れたら、当然肛門が痛いです
・なんといってもメスで切ったわけですからね
・私の痛みの程度は、我慢できない程のものではありませんでした
・それなりの鎮痛剤も処方してくれましたから
・排便時の痛みもさほどではありませんでした
・酸化マグネシウムが処方され便は柔らかくなっていますから - 出血について
・手術後は、ネットパンツと呼ばれる伸縮性のあるパンツの中で肛門にガーゼをあてがい固定しました
・肛門から出血している限りそのガーゼは1日3~4回以上交換します
・私の場合、手術後2日目の今日は、かなり血の付着する量が減っています - 総じて、順調に回復しています
・これは個人差があるので何とも言えないところではありますが・・・
本日、退院しての感想
- 肛門狭窄の手術と痔の手術とは同じようなもの
・過去2度、痔の手術を経験している妻の話からそう感じました - 剃毛を過度に怖がることはない
・陰毛は剃られませんから - 麻酔のアレルギーがあるひとは、少し辛いかも
・私と部屋の男性のことです
・手術が終わって、ルンルンで帰ってきました
・3時間後に、急に気分が悪くなったのです
・1時間くらい苦しんでいました(看護師さんが何か処方して、すぐ寝てしまい、その後気分は回復したようです) - 女はすぐ患者どおし仲良くなり陽気に話し合うが、男は孤独で陰気になる
・妻が言うには「女は出産などでこんな痛みや出血は平気だが、男は痛みに弱く出血に慣れてないから」
・私はこう思うんです
「女はいかなる環境でもそれを楽しむすべを知っており、男は手術と聞いただけでなすすべを知らずとまどうばかり」
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