最近の健康に関する記事の特徴は以下の通りです
- まず、「世の中には色んな健康情報があふれている」という出だしから始まる
- 次に「そんな根も葉もない情報に振り回されてはならない!」と警鐘を鳴らす
- そして、おもむろに自分の意見を述べる
そして多くの人は次に分類されます
- そもそも、健康情報に興味がないので振り回されることがない
- 興味があるけど、情報を入れないので振り回されない
- 興味があり、各種記事や本を読み結局ワケが分からなくなりノイローゼ気味になる
- 振り回されることを趣味としつつ、記事の中から自分に都合の良い情報を選択して実行する(私の採用する手法かも知れません)
しかし、極めてセンセーショナルで説得力のある「健康に良い食べ物記事」に遭遇したので紹介します
医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない
ほとんどの健康情報はエビデンスが足りない
津川友介:カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授
引用:東洋経済ONLINE
この記事を要約すると以下のようになります
ちまたには「科学的根拠がない健康情報」があふれている
一見正しそうだが実は間違っている「科学的根拠がない健康情報」には以下のようなものがある
- 炭水化物は健康に悪く、食べると太る
・これは正確ではない
・炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるから
・「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のこと
・「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のこと - βカロテンやリコピンは健康に良い
・βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている
・どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例である - 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い
・実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっている
・最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている
・果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い
・体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている
医師や栄養士が正しいとは限らない
- 「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれない
・専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない - 医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い
- 栄養士は、「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる

健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える
グループ1
- 説明
・健康に良いということが複数の信頼できるで報告されている食品 - 食品の例
・魚
・野菜と果物
・茶色い炭水化物(精製されていない炭水化物)
・オリーブオイル
・ナッツ類
グループ2
- 説明
・ひょっとしたら健康に良いかもしれない食品
・少数の研究で研究に良い可能性が示唆されている - 食品の例
・ダークチョコレート
・コーヒー
・納豆
・ヨーグルト
・酢
・豆乳
・お茶
グループ3
- 説明
・健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品 - 食品の例
・その他の多くの食品
グループ4
- 説明
・ひょっとしたら健康に悪いかもしれない食品
・少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている - 食品の例
・マヨネーズ
・マーガリン
・フルーツジュース
グループ5
- 説明
・健康に悪いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品 - 食品の例
・赤肉(牛肉や豚肉のこと 鶏肉は含まず)
・加工肉(ハム、ソーセージなど)
・白い炭水化物(精製された炭水化物 じゃがいもを含む)
・バターなどの飽和脂肪酸
まとめ
- 白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えると良い
- 但し、津川助教授は、加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではない
- 甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない
・そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども人生がまったく楽しくなくなってしまうこともある - そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だ
・食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、何を食べるかを選択すべきだ
この記事を読んで
- 牛肉、豚肉、じゃがいもが「健康に良くない」という見方があるとは驚きです
・個人的には、これらを食べ続けるつもりですが、一応認識しておこうと思います - それに白米!!
・これだけは止めるわけにはいきません
・自分のアイデンティティにかかわる問題です
・しかし、「主食は白米だけ」という事態は避けるつもりです
・白米にもち麦、玄米、雑穀などを足して生きていくつもりです - 結論からいいますと、以下の方針で臨みたいと思います
・グループ1、グループ2を中心に食生活を組み、グループ4とグループ5の食品はなるべく避ける
・但し、白米・赤肉・じゃがいもは排除しない
・全体的には、あまりストイックにならず「食生活を楽しむ」を第一義的に考える
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